新聞紙面自動割付組版システムの開発 
第12回 ~「お試し期間」が始まりました~

株式会社新聞制作センター
代表取締役  小田部 亨

いよいよ「お試し期間」が始まりました。

さっそく「試運転」を始められた新聞社の方々の「評価」や「意見」が怖いような楽しみのような気分です。

ただ、想定外の動きもありました。

いくつかの新聞社から「このシステムでわが社の紙面をそちらで作ってくれないか」という反応が数社から寄せられたことです。

当然のことですが、本システムはわが社でも使い始めています。

整理・組版作業の大幅な短縮により、制作代金もこれまでよりは安価にできるからです。

用紙代やインク代、輪転機の電気代やメンテナンス費用などに直面している新聞社に対して「制作料金の値下げ」は喜んでもらえるものと確信しています。

また本システムの構築経験は、さまざまな副産物を生み出しました。

常に同じ構成で成り立ち、同じ場所(ページ)で展開する紙面制作への応用については、本システムを作り上げる途中で考えられた技術・経験を追加展開することで広がることでしょう。

例えば、既に大手ラテ面データの配信会社とは、ラテ面の「紙面配信」について提携して技術開発を進める準備を進めています。

当然のことですが「お試し期間」に参加いただいた新聞社とは、「提携した仲間」として、今後もお付き合いいただく所存です。

より多くの新聞社の参加をお待ちしています。