新聞紙面自動割付組版システムの開発
第1回 【SSC-LT通信】新聞紙面自動割付組版システム 開発スタート
各位様
株式会社新聞制作センターの西村です。
弊社は、事業再構築補助金に応募しました『クラウドを通じて展開する「新聞紙面の自動割付組版システム」の提供』が採択・交付決定され、6月から開発をスタートしました。
今後、定期的(月1回程度)に【SSC-LT通信】として開発過程のご報告をさせて頂きますので、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
プロジェクト担当のつぶやき
6月に入り、いよいよ新聞AI割付(Newspaper AI Layout・略称:レイアウター)ソフトと
新聞自動組版(Newspaper Auto Typesetting・略称:タイプセッター)ソフトの
開発がスタートしました
「レイアウター」と「タイプセッター」はそれぞれ別々のプログラム開発会社で制作しますが、
お互いのソフトの関連性を重視するため、開発は同時進行で進められ
来年の3月完成を目指します
「レイアウター」の開発手順は大きく
「要件定義」「アプリケーション開発」「アルゴリズム開発」の3つの工程に分けられ
ひとつひとつの段階をクリアーして進みます
まずスタートはプロダクトマネージャーさんに、新聞はどうやって作るのかを説明して
それをプログラムに落とし込むための下準備をするという「要件定義」
薄々と想像はしていたことですが、これが大変
まず、言葉と用語がコンピューターには通じない
私たち新聞業界人が普段なにげなく使っている言葉も
ひとつひとつ定義していかなくはなりません
例えば「新聞は1段に本文文字が10~15字入ります」。。。
この『段』とは何ぞや!!です
また、新聞社によって呼び名が違っていたりしています
「段」だっり「棚」だったり、
そして段と段の間も「中段」だったり「段間」だったり「棚」だったり
長年、先輩諸氏から口頭で伝えられてきた整理技術を正に整理してゆく
そんな地道な作業が続きます
「タイプセッター」はレイアウターから出力される割付情報を元に
AdobeのInDesignを使って紙面に組み上げる仕様になっていきます
InDesignは新聞だけではなくページ物の書籍や雑誌など
レイアウト全般をサポートするソフトのため
新聞組版専用機と比べると使わな機能も多く扱いづらいという声も聞かれます
そこで、タイプセッターでは扱いづらい工程は自動組版に任せ
ユーザーはワープロ相当の機能だけで校了作業ができるようにテンプレートや
各ユーザーが独自で設定をカスタマイズできる環境設定ファイルと
ユーザーが登録できる文字の変換テーブルファイルを用意します
現在、InDesignを使用している新聞社様やInDesignの導入を検討されている新聞社様で
こんな機能があればいい、これは自動でできるようにしておいてほしい等
レイアウターの方の機能でもかまいません
是非ご希望をお聞かせください
あおやま